おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

うちの親父が世界で一番恐い理由。

今週のお題「おとうさん」

 

自分で言うのもなんだけど、私は優しい。優しいし、温厚だし、滅多なことでは怒らない。

 

対照的に、私の親父はとにかく恐い人だった。すぐに怒るし、酒癖も悪いし、手も出る。若い頃にはボクシングをやっていてリーゼントだったらしい。母ちゃんとの初めてのデートには気合いを入れてパンチパーマで来たなんて逸話もある程のヤンチャな人だった。

 

そんな親父には似ても似つかず、私は幼少の頃から引っ込み思案で大人しい子供だった。そして事あるごとに親父に怒られて育った。よく殴られもしていた様な気もする。

 

子供の頃の私にとって親父は恐怖の対象でしかなかった。いつ、どこで、どの様なタイミングで親父がブチ切れるかは家族の誰も予想が出来なかった。さっきまで機嫌が良かったのに些細な事で急に怒り出す。怒声をあげて、時には頭を掴まれ、家から締め出される。私の親父はそう言う人だった。

 

そんな感じだったから、私は子供の頃は親父が苦手だった。苦手と言うよりたぶん嫌いだったのだと思う。家族に対して嫌いと言う感情をぶつけたくなかったが故に、子供の頃は親父が苦手だと考えていたのだ。

 

私は大した取り柄のない子供だった。頭も良くないし、スポーツは全然ダメ。人見知りで引っ込み思案だったから、漠然と親父も実はそんな私の事を嫌いなんだと思っていた。

 

息子は父親の背中を見て育つとはよく言ったものだと思う。私はとにかく、親父の様な親父になるのが絶対に嫌だった。短気で、怒りっぽくて、酒癖も悪い。そんな人間には絶対にならない様にと思いながら育った。

 

お陰様でと言えるのかはわからないけど、私は親父とは正反対の性格のままで大人になった。自分で言うのも何だけど、私は優しいし、温厚だし、滅多なことでは怒らない。

 

そんな感じで間も無く30歳を迎える私ではあるが、まだ未婚で子供はいない。周囲の友人は結婚して子供がいる奴も増えてきたので、気がつけば子供も交えて遊びに行く事も自然と多くなってきた。

 

そこで衝撃を受けたのだが、結構みんな子供に対して激しく怒るのだ。

 

初めはビックリした。長年付き合いのある友人が私の見たことのない様な剣幕で子供を叱りつけるのだ。そんなに怒らなくても...とこちらが言いたくなってしまう様な場面にも何度か出くわした。

 

ただ側で見ていてわかるのは、友人も必死なんだという事だ。2人で飲んでる時なんかは「子供が可愛くて仕方がない」なんてデレている奴が、あんなにも子供を怒るのは、そこに愛情があるからだ。

 

怒るという行為にはとてつもないエネルギーが必要になる。誰だって出来るなら怒りたくはない。それでも親が子供を怒るのは子供に期待し立派に育って欲しいと願うから、ダメな事はダメだと叱りつけるのだ。

 

うちの親父はどうだっただろうか。

 

箸の持ち方が違うから怒られた。

 

野菜を食べなかったから怒られた。

 

ゲームばかりしていたから怒られた。

 

勉強をサボってたから怒られた。

 

人に迷惑をかけた時は特に怒られた。

 

何か怪我をする様な危ない事をしていた時には、尋常じゃない剣幕で怒られて、ついでに殴られた。

 

親父が私の事を嫌いだなんて、とんでもない勘違いだった。

 

親父は私に期待をしていたのだ。何の取り柄もなく頭も良くないし、スポーツは全然ダメ。人見知りで引っ込み思案だった私に対して、立派に育って欲しいと、大きく育って欲しいと、世界中の誰よりも強く願ってくれていたのは親父だった。きっと私以上に私に期待をしていたのは、親父なのだ。

 

親父が私にどの様な期待を持っていたかまではわからない。喧嘩が強くなって欲しかったのか?スポーツが出来るようになって欲しかったのか?はたまた勉強が出来るようになって欲しかったのか?でも、きっとそのいずれでもなかったのだと思う。

 

「俺の息子なんだからシャキッとしろ」

 

怒られる時は決まってこう言われた。どうしろこうしろと、細かく言ってくる親父じゃなかった。腐るほど怒られたけど、言いたい事はきっとこれだけだったのだろう。シャキッと生きてさえいれば、後は野となれ山となれって思ってくれてたんだ。

 

今でも変わらずにうちの親父は恐い。すでに私の方が体は大きいのに、変わらずに恐い親父でいてくれる。今でも実家に帰ると難癖をつけて怒られる。小さい頃はただただ恐かったが、今は親父の叱責も受け止められる。いまだに親父は、大人になった私にもまだまだ大きく育てと期待をしてくれている、唯一の存在だ。

 

まだ結婚の予定はないけれど、いつか私にも子供が出来た時には、親父の様な親父になりたいと思う。

 

息子は父親の背中を見て育つとは、本当によく言ったものだ。

 

ただうんまあ。

 

夜中に酔っ払って帰ってきて「何寝てんだコラぁぁぁぁ」って怒られたのは流石に理不尽だなと思ってた。

 

起きてたら起きてたで「何起きてんだコラぁぁぁぁ」って怒るのもどうかと思ってた。本当クソ親父だ。そこだけは真似すまい。親父こそ、シャキッとしろ。

 

ああいう口うるさい親父はきっと放っておいても勝手に長生きするに決まってる。そしていくつになっても私を叱るんだ。全く、考えただけで頭がいたい。

 

 

 

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HOTELハーフムーン / オミコシーズ - YouTube

 

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