おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

リモコンがたまに歩く。

最近、部屋の中が暑い。夏の訪れを沸々と感じながら、寝苦しさで目を覚ます。エアコンのリモコンを取り、冷房を付けて再び布団へと潜り込む。

 

エアコンは人類が開発した文明の利器の中で、最も素晴らしいテクノロジーではないかと常々思っている。エアコンがない環境では私の様な軟弱な生き物は生きていけない。エアコンがあって初めて、私は環境に適応する事ができる。

 

風鈴と言う、あんなガラスに金属の棒を付けただけのアイテムで夏を過ごしていた時代があったなんて、私には想像が出来ない。エコが囁かれる時代ではあるが、男なら黙ってエアコンだ。黙ってエアコンをつけるその背中にこそ、男らしさが生まれる。俺は...月末に来るであろう高額な電気代の請求なんて恐れない。そんな刹那的な生き方に、男ってのは憧れちまう生き物なのさ...。

 

詰まる所、私はすっかりエアコンなしでは生きられない体にされてしまっているとも言い換えられる。身も心も、エアコンに依存しっぱなしだ。もしエアコンから別れ話の切り出されたら私はその背中にすがりつき、恥も外聞もなく泣き喚いてエアコンを引き止める。ん?男らしさ?そんなもんさっきとっくに全力でドブにぶち込んでやったよ。

 

まあ幸いな事に、今のところエアコンとは円満な関係を続けられている。むしろ、手が付けられないのはエアコン本体ではなく「リモコン」の方だ。にわかには信じて貰えないかも知れないが、我が家のリモコンは、たまに歩く。

 

いや。別に歩いている現場を目撃した訳ではない。ただ、歩いているとしか思えない位にリモコンって言うのは直ぐにいなくなる。先程、テーブルの上に置いたはずのリモコンが少し目を離すと途端に何処かへ行ってしまう。やはり、リモコンは歩いているとしか私には思えない。

 

同じ様な現象は実家にいた頃もたびたび起きていた。家族の誰も触っていないのに、リモコンがテーブルの上から忽然と姿を消すのだ。アンビリーバブル。現代の神隠しとはこの事か?と思っていると、ソファの下からヒョッコリ顔を出していたりする。結構お茶目なのかも知れない。

 

普段ならただのお茶目で済む話ではあるが、稀に命の危険を伴う事もある。

 

我が家のエアコンは賃貸住宅にしては高性能で、うっかり18度とかで冷房をつけてしまうと部屋はあっという間に極寒の地へと変貌する。慌てて設定温度を見直そうとするが、テーブルの上にリモコンがいない。あいつ...こんな時に何処をほっつき歩いてやがる。

 

霧ヶ峰から猛烈な冷気が排出され、私の体を襲う。私は布団にくるまりながら部屋を徘徊し、上空1m75cmから懸命な捜索活動を続けるが、一向にリモコンの姿を確認する事が出来ない。

 

リモコンは歩くだけではなく、時折自然界でも類い稀な擬態能力を発揮する事がある。完全に景色と同化してしまえば、見つけるのは容易な事ではない。

 

命のタイムリミットが迫っているのを感じる。

早くリモコンを見つけ出さなければ私の体がもたないかも知れない。既に冷房の当たりすぎにより思考は鈍り、体がだるくなってしまって来ている。このままでは冷房の当たりすぎにより私の自律神経は乱れに乱れてしまう。

 

何て。思っていたらいつのまにかリモコンはテーブルの上に戻って来ていた。漫画の下からヒョッコリ顔を出している。全く、お茶目な奴だ。と拾い上げるとリモコンの電池が切れていた。り...リモコンーー!リモコンは既に息をしていなかった。間に合わなかった...すまない...すまないリモコン...。私はエアコンをコンセントからぶち抜き、扇風機のスイッチを入れる。そして電池をAmazonでポチる。Amazonは素晴らしい。きっと私の様な軟弱で出不精な生き物はAmazonがない時代では生きていけない。ああAmazon

 

 

宣伝コーナー

昨日、私の所属しているバンド「オミコシーズ」が新曲をリリースしました。

 

千葉県一筋30年。千葉県生まれ千葉県育ち、千葉県の奴はだいたい友達。千葉を愛し、千葉県に愛された男達が千葉を舞台にした夏ソングを作ってみました。

 

打倒、湘南!を合言葉に迎え撃つ我らが千葉県のスターティングメンバーは九十九里犬吠埼!野島崎!です。

 

ゆったりたっぷりのんびりすれば良い。そんな歌です。聞いてください。HOTELハーフムーン。

 

https://youtu.be/pJ6rse9bG3w

 

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