おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

青春なんてフルスイングでドブに捨てて来た

今週のお題「修学旅行の思い出」

高校生の時の修学旅行の夜を今でも忘れる事が出来ない。私は仲間に隠れてコッソリ、ずっと片思いをしていた女子に告白をした。

緊張の余り手に汗を握り、言葉も上手く出なかったが、なんとOKを貰いそのままお付き合いをする事になった。いやはや、何だか照れくさい。

そんな記事を書いてたら妻が「そんな昔のこと書かないでよ」なんて怒ってきた。良いじゃないか、別に。と宥める。そう、かれこれ10年の交際を経て、実は彼女とは結婚にまでいたあああああうわああああああああ

ふう。妄想が爆ぜ過ぎた。修学旅行で告白なんかしてないし、妻なんていません。どちら様ですかね?修学旅行の夜はずっと、スマブラをしてました。スマブラ、最高!!

ないんだよおおおおお。人に話せる様な修学旅行の思い出なんてないんだよおおおお。本当に俺はスマブラしかしてなかったんだよおおおおお。信じてくれよ刑事さんんんんんんんん。

 

あー、どうしよう。10数年前の修学旅行の思い出を何とか脳内から引っ張り出そうとしてるけど全然出てこない。いや、スマブラしてたってのは覚えてるんだけどね。あと結構みんなアチコチで告白としてたらしいね。付き合ってください!とかやってる間も私はスマブラで突き合ってたね。いつでも突き合ってやんよ!っつってね。ショムヤムーしてた。

 

当時から私はラブロマンスから最も遠い位置に存在していた。青春なんてモノはフルスイングでドブにぶち込んで、スマブラに己の全てを注ぎ込んできた。欲しいのは甘酸っぱい青春の味ではない。勝利の美酒...最強の称号だけだった。


スマブラだからと言って馬鹿にしてはいけない。修学旅行の夜はクラス内の歴戦の猛者が一同に集結し、最強のスマブラ王を決める伝統ある格式高い大会が催されていた。血湧き肉躍る戦いの祭典。果たして最強の男は誰なのか。今夜、決する事になる...クラス最強のスマブラ王(モテない男の頂点)。私もこの日の為に備えに備えて来ていた。


モテる男子達は女子の部屋に行ったりしていた。風呂は入った後なのにワックスとか塗ったりしてた。卒業を間近に控えていたから、ここぞとばかりに気になる女子に猛アタックを仕掛けるらしい。


時を同じくして私のキャプテン・ファルコンもここぞとばかりに猛アタックを仕掛けていた。風呂に入った後なのに、大会の熱気に当てられて汗もかいていた。あまりの熱気に女子はこの部屋に近付こうとすらしない。

 

モテる男子達が気になる女子と部屋を抜け出して告白するタイミングを見計らい始める頃には、私のキャプテン・ファルコンも一旦戦線を離脱しオーバーヒートエルボーをお見舞いするタイミングを見計らい始める。決める。ここで。渾身の一撃...!


「俺と付き合ってくれ!」


モテる男子が気になる女子へ愛の告白を迫る。私のキャプテン・ファルコンも決死のファルコン・ナックルで相手の懐へと迫る。心拍数とダメージパーセンテージが上昇する。緊張の余り手に汗を握り、身体が震える。ポテチを食べる。スマブラをやりながらのポテチ。美味い。


「ごめん...私...彼氏いるから」


距離感を誤り、渾身のファルコン・ナックルが空を切る。ポテチが口元から溢れる。無様に倒れこんだファルコンは横スマッシュでえぐられて星と化した。GAME SET。恋もスマブラもそんなに甘くない。涙は少しだけ青春の味がした。こうした切ない夜を幾度となく越えて、少しずつ僕達は大人になっていったんだ。←スマブラやってただけの人。