おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

白い服を着た髪の長い女の幽霊にはもう飽き飽きしたって言う話

夏に向けて怖い話のネタを仕込んでおきたい今日この頃ではあるが、私は常々この手の話にツッコんでおきたい事が1つだけある。

 

皆さんも薄々感じている様に思うのだが、「白い服を着た髪の長い女の幽霊」が出過ぎではないだろうか?怖い話のオチは何かにつけて、この白い服を着た長い髪の女の幽霊である事が多過ぎる。供給過多だ。と言うことを今日はお話したい。

 

振り向いたら白い服を着た髪の長い女の幽霊立ってたとか、写真に白い服を着た髪の長い女の幽霊が写り込んでたとか、そんな話を腐る程に聞いてきた。もはや腐りながら聞いてきたと言っても過言はない。それ程までにこの「白い服を着た髪の長い女の幽霊」がオチとなる怖い話が巷に溢れている。

 

言うなれば若干この「白い服を着た髪の長い女の幽霊」には飽き飽きしている。なんかもっと、そろそろ真新しい要素を取り入れて行くべきではないだろうか?いつまでもそのスタンスで通用すると思ったら大間違いだ!と言うことを私は声を大にして言いたい。

 

まずやはり、長すぎる髪は切るべきだろう。人前に姿をあらわすならば、最低限の身嗜みと清潔感には気を配るべきだ。貞子をリスペクトしているつもりかも知れないが、それならもう髪の長い女の幽霊は貞子で間に合っている。キミにはキミの魅力があるはずだ。いつまでも貞子の背中を追ってばかりでは、一人前にはなれないぞ。

 

仮に髪を切るとしたら新しい幽霊の定番となるヘアスタイルはどの様なものが良いだろうか。個人的は夏らしく涼しげなショートヘアにして欲しいなと思う。ゆるふわで透明感のあるショートボブとか良いんじゃないだろうか。思わず触ってしまいたくなる様なサラサラヘアだとよりGoodだ。振り向いたらゆるふわで透明感のあるショートボブの女の幽霊が立っていたから、思わず触ってしまったら呪われたなんて新しくて斬新ではないだろうか。

 

あんまり怖くはないかもしれないから、そこは表情とかで上手くカバーして頂くのが良いかもしれない。振り向いたらゆるふわで透明感のあるショートボブの女の幽霊が白目剥いて立ってたとかなら、まだギリギリ怖さを保ててる気もする。結構怖いと思う。ゆるふわで透明感のあるショートボブの女が白目剥いて立ってたら、それが例え幽霊じゃなくても私なら腰を抜かす。

 

あとはファッションだろうか。白い服も清楚で清潔感を与えるし悪くはないのだが、ここはヘアスタイルに合わせてイメージをガラリと変えて行きたい。

 

女性のファッションの事は一ミリもわからないのでちょっと調べてみた。2018年のトレンドはハイウエストや花柄、ボリューム袖にアグリーシューズらしいんだけど、私には花柄以外全く何が何なのかチンプンカンプンだった。うーん。

 

こんな事では2018年版の幽霊に適した最先端ファッションを全く提案出来ない。自分から白い服の髪の長い女の幽霊が出すぎだ!なんて文句を言っておきながらこの体たらくでは読者に示しもつかないので、この夏トレンドのレディースファッションについて猛勉強してみた。休みの日に女性のトレンドファッションについて猛勉強するアラサーのオッサンなんて、こっちの方が全然ホラーだ。

 

まあ結論から言うと猛勉強しても結局オジさんにはよくわからなかった...うぅ...ダラシないおじさんでごめんよ。許しておくれ。呪わないでおくれ。

 

ただまあ色々調べてたら透けてる黒レースブラウス × カーキパンツって組み合わせにちょっとグッと来た。今年の夏はぜひ幽霊にも透けてる黒レースブラウス × カーキパンツを取り入れて、幽霊だけに透け感を重視した出で立ちで出てきて見てほしい。あんまり怖くないかもしれないから、そこは表情とかで上手くカバーして頂く方向でお願いしたい。白目剥いて立っているのが良いんじゃないだろうか。

 

結びに今日私が提案したファッションに身を包んだ幽霊が出てきたらきっとこんな感じって話をして今回は終わりにしようと思う。

 

これはある事故物件に住んでしまった男の話だ。

 

その彼は不動産屋に事故物件だと言われたマンションに住んでいた。彼自身は幽霊なんて非科学的な事は信じていないので、安く住めるなんて得した気分だと周りに話していた。

 

しかし、住み始めてから3日が経つ頃から妙に背後に視線を感じる瞬間がある。そんな瞬間は何故だか全く体を動かせなくなり、後ろを振り返る事が出来ない。幽霊なんて馬鹿げているとは思いつつも、この現象に度々襲われて頭を悩ませる日々が続いた。

 

そんなある日、洗面所で顔を洗っていると再び背後に視線を感じた。体が動かせなくなるが、正面にある鏡にそれは写り込んでしまっていた。

 

透け感のある黒レースブラウスとカーキパンツに身を包んだゆるふわで透明感のあるショートボブの女の幽霊が白眼を剥いて背後に立っていた。

 

彼は驚きのあまり悲鳴をあげたが、その瞬間に体に自由が戻った。思わず咄嗟に目の前にあった目薬を取り、彼女の目に刺す。

 

そんなに白目を剥いたりしてたら、目が乾いてしまうよ?彼は彼女をそっと抱き寄せてサラサラのショートボブを撫でる。ありがとう。ありがとう。サラサラサラサラ...そう呟いて彼女は消えた。彼女が消えた後の足元には、透け感のある黒レースブラウスが落ちていたとか。いなかったとか。 (イイハナシダナー