おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

勇者の苦悩とローラ姫の憂鬱

ドラゴンクエストが発売してから32周年を迎え、5月27日が「ドラゴンクエストの日」として日本記念日協会に認定された。せっかくなので記念すべき第1作目のドラゴンクエスト1に想いを馳せると共に、きっと勇者とローラ姫はこんな事考えてたんじゃないかなって話を私なりにまとめて(妄想して)みた。

 

--ドラゴンクエスト 1 勇者の苦悩とローラ姫の憂鬱--

 

アレフガルド国王への謁見が終わりラダトーム城から冒険の旅に出た勇者は、手にした棍棒でスライムと戦いながら思った。まさか王様が120ゴールドしかくれないとは思わなかったなぁ。と。

 

「ワシからの贈り物じゃ!そこの宝箱を取るが良い」なんて偉そうに言うからちょっと...いやだいぶ期待をしてしまった。

 

これからローラ姫を救い出して竜王を倒さんとする勇者に対して、一国の王が120ゴールドしかくれないとは思ってもいなかった。大体、120ゴールドを大事に宝箱にしまっているって....この国の財政は大丈夫なのだろうか?

 

しかも王様、私が呆気に取られてても全然動じていなかった。あんなに堂々とされたら「120ゴールドしかくれないんですか?」なんて勇者としては言いづらい。

 

せめて「お供に兵士を何人か連れていくが良い!」とか言ってくれるのかとも思ってたけど、「さぁ!冒険に行くが良い!」の一点張りだったもんな。勢いに押し切られてしまった。

 

あと街の人の対応も思っていたより冷ややかだった。上っ面では「勇者様!この世界を救ってください!」なんて言ってくるのに、全然協力してくれる様子がない。

 

「勇者様に使って頂けるなら!」とか言われて剣とか鎧は武器屋が譲ってくれたりするかも。なんて、そんな淡い期待はあっさりと裏切られた。「それとこれとは話が別ですから」と言わんばかりの顔してたな、あの武器屋の親父。

 

120ゴールドじゃ棍棒と布の服しか買えなかった...銅のつるぎなんて180ゴールドもしたしなぁ。せめて鎧は欲しかったなぁ。棍棒と布の服で王女を救出に行く勇者って...ビジュアル的にどうなんだろう。王女様に「無課金ユーザーが助けに来た!」なんて間違われちゃったりしないだろうか。

 

あと肝心のローラ姫が竜王に攫われてもう半年も経っているって話にはさすがにビックリした。え?一国の王女が誘拐されているのに半年も放置してるの?ヤバくない?早く助けに行きなよ!って言いたかったけど、王様はテコでも城から動かないって顔してたしなぁ。

 

半年か...果たして無事でいるのだろうか。でもまだしばらくは助けにいけないし。本格的な冒険はせめて剣と鎧が揃ってからだなぁ。と、棍棒でスライムと戦いながら勇者は思った。

 

一方その頃、ローラ姫は沼地の洞窟の奥に幽閉されていた。ローラ姫は「もしかして....これは誰も助けに来てくれないパターンではないか?」と考え始めていた。

 

竜王に攫われた時は流石に怖かったけど、きっと1週間もすればパパが兵隊を率いて助けに来てくれるモノだと思っていた。一国の王女が誘拐されたのだ。国を挙げて私の救出に来る筈だと信じて疑っていなかった。

 

だから私もどんなに怖くても気丈に待たなきゃ!なんて思っていたけど、一ヶ月過ぎた辺りから「あれ?」ってなってきた。全然助けがくる気配がないんだよね。洞窟の中、超静か。まさかこのまま半年も放置されるなんて思ってもいなかった。

 

いやもう全然、魔物が怖いとかはないのよ。竜王は私を妻にする為に誘拐したらしいから、危害とかは加えてこないし。部屋の入口にドラゴンがいるけど、いるだけだし。

 

それよりも由々しき問題なのは半年間もお風呂に入れていないことだ。沼地の洞窟は快適な衣食住が確保されていないので、このドレスも半年間着っぱなしだ。王女だってお風呂に入らなかった臭くもなる。人間だもの。

 

竜王とさっさと結婚しとけば良かったかもしれない。竜王に妻にすると迫られた時はまだ助けが来るなんて思ってたから「私は魔物には屈しない!」なんて啖呵切っちゃったけど、今考えるとあのタイミングで屈しておいて全然良かった。半年も放置されるよりは全然マシだ。

 

竜王と結婚したら私は魔族の女王になる訳で、人間とは敵対はするけどそれなりに優雅には生活を送れそうな気もする。でもあんなに勢いよく「私は魔物には屈しない!」なんて言いきった後に、「屈しました!」なんてとてもじゃないけど言い辛い。いやもう随分前から屈しかけてはいるけど。

 

あー助けがこない。

あーお風呂に入りたい。

誘拐されるのも楽ではない。と、ローラ姫は思った。

 

更にそこから月日は流れたが、ローラ姫は無事に勇者により沼地の洞窟から救出される事になる。後に冒険譚を聞かれた勇者は、ローラ姫の救出劇についてこう語っている。

 

リムルダールの町に立ち寄った時に「ぱふぱふ」にハマってしまった。1回50ゴールドで「ぱふぱふ」してくれるので、癖になって何度も「ぱふぱふ」して貰っていた。

 

ぱふぱふ」にハマってしまったのはもう完全にストレスによるものだった。勇者だと持ち上げられても人々は協力的じゃないし、王様からの支援も期待できない。来る日も来る日も棍棒でスライムを倒す日々に、知らず知らずの間に心身共に蝕まれてしまっていたんだと思う。

 

そんな時に「ぱふぱふ」と出会った。「ぱふぱふ」は素晴らしい。「ぱふぱふ」があったから私は冒険を頑張る事ができた。「ぱふぱふ」が王女を救ったと言っても過言はない。

 

ただ「ぱふぱふ」のし過ぎでお金は直ぐに底を尽きた。仕方ないので装備を売ったりして「ぱふぱふ」をして貰うお金にしていたら、すっかりローラ姫を救出に行くのが遅れてしまった。一度「ぱふぱふ」を覚えてしまうと、正直冒険とかどうでも良くなってしまっていた。今思うと、もしかしたら「ぱふぱふ」は竜王が仕組んだ狡猾な罠だったのかもしれない....おのれ竜王め!

 

命からがら「ぱふぱふ」の誘惑から逃れて沼地の洞窟でローラ姫を救出した。姫を抱きかかえて洞窟から抜け出す時に、あ!この姫ちょっと酸っぱい臭いがするなって思ったりもした。まぁ半年以上も幽閉されていたら仕方ない。うっすらヒゲも生えていたけど、私は見ないふりをしたよ。勇者だからね。

 

To Be Continued.....

※この話はフィクションです。実際のドラゴンクエストはもっとドラマチックで壮大なストーリーのゲームです。大変失礼致しました。

 

結びになるが、やはりアレフガルド国王はケチだったなぁと思う。

 

片や120ゴールドしかくれなかった一国の王。片や世界の半分をくれると言った魔族の王。私なら断然、竜王についていきたい。

 

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