おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

やりたかった仕事をする為に貞子が実践したたった1つの行動

5月の半ばに辞めていく新入社員が多くいると言う話を小耳に挟んだ。「やりたかった仕事と違った」と言うのが最も多い理由らしい。

 

まあわからんでもない。わからんでもないけど、早々に辞めてしまうのは勿体ないなと私は思う。そもそもやりたい仕事なんてのは与えて貰うものではなくて、自分から取りに行くものだ。その為にまずはどんな仕事にも積極的に取り組み続ける姿勢が大切だと私は思う。

 

今日はそんなお話を貞子を例に考えてみた。そう、リングの貞子だ。

 

リング、着信アリ呪怨。かつてジャパニーズホラーは世界的に最も怖いと評され一世を風靡していた。その頃の貞子はもうひっきりなしの忙しさで、怨霊らしからぬ多忙な日々を過ごしていた。

 

毎日井戸を登ったり降りたりを繰り返し、テレビにも出ていた。と言うかテレビから出ていた。呪いのビデオテープは飛ぶように出回り、日本中が貞子に怯える日々を過ごしていた。

 

この頃の貞子は怨霊としてまさにやりたい仕事をやっている状態であると言える。しかしいつまでもその栄光が続いた訳ではない。彼女は時代の流れについていけず、取り残されてしまった。

 

リングの怖さは生活の身近にある物を媒体に、ストーリーを展開させていくところにあると思う。しかし日々、時代は変わっていく。ビデオデッキなんて家にない。そもそもビデオテープなんて見た事もない。呪いのBlu-rayとかはないの?そんな若者達の心無い言葉が貞子をジャパニーズホラー業界から追いやった。

 

貞子には呪いのビデオテープしかなかった。もう井戸の中で涙目だ。どうやってビデオからBlu-rayにダビングするのか、貞子には皆目検討もつかなかった。ファイナライズのやり方がわからない....そんな弱音を井戸から漏らす日々が続いた。

 

貞子は享年20歳だが、かれこれずっと井戸の中にいたから流行には疎かった。渋谷の若者がナイトプールでインスタ映えする写真撮ってる間も、貞子は井戸にナウしていたからだ。呪いのビデオが再生されず、仕事がなくなった。大量生産した呪いのビデオテープは、すっかり井戸の底で在庫になってしまっていた。

 

そんな貞子も一念発起して流行に乗ろうした事がある。映画「貞子 3D」だ。都内の道路には巨大な貞子像を乗せた宣伝カーが走り回った。再び日本に貞子ブームが到来するかと思われたが、そうはいかなかった。

 

すぐに3Dは過去のものとなり、世代は「4D」へと移ろう。現代に至っては「VR」や「AR」の時代に突入している。もはや呪いのビデオテープしか持たない貞子に打つ手はなくなった。

 

その後に久しぶりにきた映画のオファーはリングシリーズの新作ではなく「貞子 VS 伽椰子」だった。まさかの怨霊同士のキャットファイト。貞子と伽椰子が押し合うへしあう。

 

貞子は絶望した。かつてはジャパニーズホラーの申し子と呼ばれた自分が、キャットファイトに出る日が来るとは思ってもいなかった。

 

しかし貞子はもはや仕事を選べる立場ではなかった。その後は野球の始球式に出たり、グラビアに挑戦したり、パチスロ機になったりと、もはや怨霊としての本分を全く真っ当できない仕事が増えた。

 

この頃の貞子はもう色々やばい。どの位ヤバいかってのはもう見てもらった方が早いので写真を紹介する。

 

まずは貞子3Dが公開された頃に出た野球の始球式での写真がこちらだ。

 

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凄く良いフォームだ。この始球式で貞子はなんと103キロの速球をキャッチャーミットに叩き込んだ。本人曰く「女子リーグで練習してきた」との事だった。※公式のコメント

 

この後に「貞子 VS  伽椰子」が上映された際にも始球式で貞子 VS  伽椰子の野球対決も公開された。

 

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貞子の手から放たれた豪速球。渾身の魔球だ。

 

しかし伽椰子も負けじと豪快なフルスイング。ボールの真芯を捉えて三遊間を抜けるクリーンヒットをおみまいする。

 

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そして倒れこんだ母 伽椰子に代わり一塁へと走り出す息子の俊雄。

 

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カオス過ぎる。体を張りすぎだ。みんな仕事を選ばないにも程がある。

 

貞子のグラビアもインパクトが凄かった。私は思いがけぬ貞子の活動に驚いた。しかも何故か恋愛をテーマにしたグラビアだったのだ。

 

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もうツッコミ所が多過ぎて言葉も出てこない。貞子と渋谷のスクランブル交差点で出会うのは無理がある。その白いワンピどこで買ったの?可愛いね!なんてナンパでもしたのか?恐ろし過ぎて本誌は読んでいない。

 

パチスロになった時の宣伝写真では更に際どい貞子が堪能できる。出るところは、出る貞子。怨霊の身でありながらついにはセクシーな谷間まで披露した。抜群のプロポーションは、今でも毎日欠かさずに井戸を登り降りしてエクササイズに励んでいる証拠だ。

 

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多方面の活動が増えた貞子だったが、実はリングの最新作がハリウッドで映画化され、2018年1月に公開されていた。今度の貞子はメールに添付された動画を開くと呪われるらしい。ついに貞子はビデオテープの枠を超え、インターネットに流出したのだ。

 

タイトルは「ザ・リング / リバース」。

 

貞子は見事に舞い戻った。一度はホラーの第一線から離れ、苦悩しながらも様々な挑戦をし続けた。野球もやった。グラビアもやった。谷間だって見せた。怨霊として本来やりたかった仕事ではない筈だ。しかし貞子は決して諦めなかった。その姿勢が、ついには自らの力でやりたかった仕事を勝ち取ったのだ。

 

結びになるが、この仕事を選ばない貞子の姿勢こそ若手のビジネスマンが手本にすべき姿勢だと私は思う。

やりたかった仕事と違った。こんな仕事がやりたかった訳ではない。思わずそう口にしてしまう気持ちは、サラリーマンである私にも痛いほどわかる。

だけれど冒頭にも言った通り、やりたい仕事は与えて貰うものではなく、自分から取りに行くものだ。

その為に大切なのは仕事を選ぶ事ではなく、まずはどんな仕事にも積極的に取り組む姿勢が大切だと私は思う。そして継続する事だ。呪いのビデオを見たら貞子が必ず来るように、継続していればチャンスも必ず来る。きっと来る。