おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

少女漫画の考察をしながらジェイソン君の話をする会

少女漫画に出てくる男って何であんなにも才色兼備なイケメンばかりなんだろう。顔良し、成績良し、運動神経良しがデフォルトで搭載されている。授業中寝てばかりいるのに成績は学年1位を取ってたりする。何だろう。睡眠学習の達人なのだろうか。

 

秀才なだけでなく、何故か喧嘩も強い事が多い。ヒロインのピンチには必ず駆けつけて、不良達をバッタバッタと倒していく。顔が良いと腕力も上がるのかもしれない。イケメンの遺伝子って色々すごい。

 

まあこれはイケメンが強いと言うより単に少女漫画に出てくる不良が弱いと言う可能性もある。少女漫画には凶悪過ぎるワルキャラが出てこない。どうせならGTOのジェイソン君張りのワルキャラを出してみて欲しい。円山町の拡散波動砲だ。

 

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GTOで鬼塚と腕相撲対決をするジェイソン君。特技は指先で500円硬貨をグニャリと折り曲げる事だ。こんなキャラが出てくる少女漫画があればちょっと見てみたい。

 

例えばヒロインを狙う男子の1人にジェイソン君がいるだけで、他の男子に与えるプレッシャーは計り知れない。何てったってジェイソン君は指先だけで500円硬貨をグニャリと折り曲げられるのだ。下手にヒロインに手を出したらイケメンもグニャリと折り曲げられてしまうかも知れない。めちゃくちゃ愛が試される。

 

グニャリと折り曲げられたイケメンは次週から全身包帯姿で入院生活を送る。こんな状態ではヒロインが病院に駆けつけて「心配したんだから!バカァ!」みたいなお決まりの展開も、あまりに彼の姿が痛々しくて頭に入ってこない。

 

そして徐々にイケメンがフェードアウトして行って最後にはジェイソン君だけが残る。そんなサイケデリックホラーな少女漫画があれば是非見てみたい。色んな意味でドキドキする。

 

なんて。

煽ってみたけど、残念ながらジェイソン君は少女漫画では人気がでない。少女漫画の醍醐味は「すれ違い」と「略奪愛」だからだ。押しては引いてを繰り返す男女のすれ違いと、ヒロインを奪い合うイケメン達の戦いが読者を魅了する。ジェイソン君にそんな高度な男女の駆け引きはたぶん出来ない。500円玉グニャリは得意なのに、読者は500円玉グニャリを求めちゃいない。

 

イケメン達の略奪スキルは凄い。

隙あらばヒロインを抱きしめて「あんな奴やめて俺にしとけ」とか「俺なら絶対にお前を泣かせない」なんて甘い言葉を耳元で囁く。

 

また時には強引に唇を奪い、ヒロインからビンタを喰らう。走り去っていく彼女の背中を目で追いながら頬を抑えて「おもしれー女」と呟くのだ。

 

こう言ったイケメン達に奪い合われる行為に、読者は黄色い悲鳴をあげる。「私も言われてみたい!」や「私もされてみたい!」と読者に思わせる事が大切だ。これがジェイソン君のケースだとどうなるかもついでに想像してみる。

 

隙あらばヒロインと腕相撲をしようとするジェイソン君が「オマエガ負ケタラ、ソノ唇モラッテイクゾ」とヒロインに笑いかける。

 

だが、マスクをしているのでヒロインに笑顔は伝わらない。そんなお茶目な一面もあるジェイソン君は意外にも純情だが、「私もされてみたい!」となる女子はいないかもしれない。趣味がマニアックだし怖過ぎる。

 

考察に話を戻して、「すれ違い」に付いてもちょっと書いていく。すれ違いも少女漫画を盛り上げる為の大事な要素ではあるが、サラリーマンの私からすると報・連・相が足りていない事にモヤモヤしてしまう。

 

少女漫画で発生する「すれ違い」の8割強は報・連・相がしっかり出来ていれば回避できる事ばかりだ。愛を囁いている暇があるならもっとしっかり報告・連絡・相談しなさい!なんてツッコミを入れたくなってくる。

 

まあでもこれは野暮な話だ。

少女漫画はすれ違い続けてなんぼの世界なのだ。報・連・相がしっかり出来ていたらすれ違いが生じないし、誤解も生まれない。感情的になったヒロインがイケメンを引っ叩く事もなくなる。こうなると少女漫画もなくなり兼ねない。

 

お互いを思い過ぎるが故に傷つけ合い、すれ違う。そして隙あらば奪い合う。少女漫画はこの三拍子で成り立っている。遺憾ながらジェイソン君の付け入る隙はなさそうだ。500円硬貨を指先で曲げられるなんて言うのは恋の駆け引きでは無用の長物でしかなかったのだ。無念。