おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

音楽、バンドに関する様々なアレコレを書いています

夜に会って寝るだけの関係

朝、目がさめる。布団の中で起きる。布団は柔らかくって、布団は温かい。だけど朝は起きなくちゃ。布団からでて....

 

----待って。

 

起き上がろうとした私の体を布団が引き止めた。布団は上に覆いかぶさり、私の体をすっぽりと覆い尽くしてしまう。

 

----あと五分だけ。

 

あぁ。この「あと五分だけ」という甘美な誘惑に抗える者など、この世に存在するのだろうか?少なくとも私は毎朝この誘惑に負けてしまう。布団の前で私は無力だ。あと五分。あと五分だけ。そう思いながら私は布団に体を委ねる。至福の時間だ。

 

布団とはもう何年もこう言った、夜に会って寝るだけの関係をズルズルと続けている。別に布団とは付き合っている訳ではない。言い方は悪いかもしれないが、私は布団を睡眠欲のはけ口にしていると非難されても仕方のない立場にいる事を自覚している。だが、どうしても布団との関係を切る事を考えられない。一度でも布団で寝る事を覚えてしまえば、体は布団以外で寝る事に耐えられなくなってしまうのは仕方のない事の様に感じる。

 

このまま二度寝してしまいたい。そんな甘い考えが脳裏をよぎるが、時刻は間もなく7時を迎え様としていた。そろそろ起きなくては仕事に遅刻するかもしれない。すでに五分はとうに経過してしまっているが、私はアラームを止めて再び布団に潜り込む。

 

窓から差し込む朝の日差しが私と布団を照らす。穏やかな朝だった。このままずっと布団とこうしていられたらどれだけ幸せだろう。仕事も布団に入ったまま出来たら良いのに。そう思わずにはいられない。布団の中に会社があれば...いやそれは言い過ぎか。さすがに布団の中に会社があったら落ち着いて過ごせない。

 

----ねぇ。

 

あと五分。あと五分だけ。を繰り返し続ける私に布団が声をかけてきた。まだ大丈夫だからと、私は布団を抱き寄せる。しかし、次に布団の口から放たれた言葉は、私の予想だにしないものだった。

 

----私達、もう終わりにしましょう。

 

突然の布団からの宣告に私は言葉を失った。 思わず布団から飛び起きる。布団は目を伏せたまま、黙っている。どうして? と私の喉から掠れた様な声が漏れた。布団の瞳は濡れていた。

 

----知ってるのよ....あなた、たまに酔った勢いでソファーとも寝てるんでしょう?

 

その言葉に私はすぐにハッとした。確かに、私はたまに酔った勢いでソファーでも寝ている。でもそれは決してやましい気持ちではない。お酒を飲んだ後にお風呂に入るのが面倒くさくなって、汚れた体のままで布団で寝るのが嫌だった。それでソファーで横になってたら、気付いたら寝てしまっていて...

 

----言い訳なんて聞きたくない!

 

布団は語気を強めて私の話を遮った。その瞳からは大粒の涙が溢れていた。

 

----こんな事、本当は言いたくなかった。でももう、都合に良い布団で居続けるのは嫌だったの。私にはあなたしかいなかった。でもこの前、ソファーが勝ち誇った顔で私に言ってきたわ。彼、結構歯ぎしりが酷いのねって。そんな一面、私にしか見せて欲しくなかった...

 

私はもう何も言う事が出来なかった。ソファーで寝る事がこんなにも布団を傷つけてしまっていた事に気付けもしなかった。あとソファーは首を痛める事も起きてから気づいた。最低の男だ。涙を流す布団を抱きしめる資格は、もう私にはないのだと悟った。

 

今までありがとう。

そう言って布団は立ち上がり、 部屋を後にしようとしている。咄嗟に、その背中を追いかけて私は叫んでいた。待って!待ってくれ!!俺はお前を本当に....愛してぁぉぁぁぁ

 

あ!

 

と言う夢を見たところで目が覚めた。二度寝してしまっていた。時刻は間もなく9時を迎えるところだった。

 

あと5分だけ....

そう呟いて私は布団に顔を埋めた。布団はいつもと変わらずに私を迎え入れてくれた。ああ布団。

童貞の幽霊が目撃されない真の理由

ちょっと真面目に聞いて欲しいんだけど、童貞の幽霊ってこの世にいると思うか?

 

つい先日、友人とバーで飲んでいたらそんな話を急に振られて私は面を食らった。一体何の話をしているのかよく分からなかったからだ。いや、言葉の意味はわかる。童貞の幽霊がいるかどうかについて、真面目に話を聞いて欲しいと言うのはわかる。

 

だが、幽霊に童貞もクソもあるのだろうか?そんな純粋な疑問が頭をよぎる。彼は多少酔ってはいるものの馬鹿な男ではないし、その表情は真剣そのものだった。何か私の考えの及ばない真理に、辿り着いてしまっているのかもしれない。話を聞こう。そう言って私はウィスキーの入ったグラスを傾けた。

 

彼の言い分はこうだった。

幽霊を言葉で定義した時に、この世に強い恨みや未練を残したままに亡くなった者が、肉体が朽ちても魂だけの存在となり、幽霊と呼ばれるものになる。これが幽霊の定義であると。そこまでは私も理解が及ぶし、一般的にも正とされる考えだと言える。

 

彼は水割りを頼みながら更に話を核心に進める。ではその推論を前提とした時に、仮に童貞のまま死んだら未練が残り過ぎて幽霊になるのではないか?と彼は投げかけてきた。

 

なるほど。

 

確かに彼の言う通りだと私も感じた。

 

童貞のままでは死ねない。

まだ若かりし一人の童貞だった頃の私も、よくそんな話を友人とした。やはり生まれてきたからにはオッパイを揉みたい。童貞のままでは死んでも死に切れない。これほどスケベに対して強い思いを持っていたのは、生涯を通してもあの頃だけだった様に思う。


幸い、私はもう童貞ではないし無事に今日まで生きている身ではあるが、もし仮に若かりし童貞だった頃に死んでたら、この世にとてつもない未練を残して幽霊になっていたかもしれない。


例えば何らかしらの不慮の事故に遭い、もう助からない状況に晒されてしまったとする。息も絶え絶えに地面を這い蹲り、霞んだ目で空を仰ぎ、擦り切れた唇から、かすれた様な声を漏らす。せめて...せめてオッパイを揉んでから死にたかった....と。

 

それ以降、事故現場では幽霊となった男の姿が度々目撃される様になる。オッパイを揉みたいと呻く様な声が聞こえてくるとか。そこで写真を撮ると女性の胸元に白い手の様なものが映り込むとか。確かにそんなポルターガイストを起こしそうだ。

 

ともあれ。男に捨てられて自殺した女が化けて出られるなら、童貞を捨てられないままテクノブレイクした男も化けて出れるのが道理ではないだろうか。私は彼に力強く頷いた。もしもこの世に幽霊が存在するのならば、その中には童貞の幽霊も必ず存在する。と。

 

そんな私の返答に対して、彼の反応は芳しいものではなかった。腑に落ちない。彼はそう口火を切って続ける。それでは何故、童貞の幽霊の目撃談はないのか?と。即座に彼は異を唱え、水割りに手を伸ばした。グラスにまとわりついた水泡が、彼の指先を濡らす。

 

一理ある。そう感じて私は口を紡いだ。

 

確かに童貞の幽霊を見たなんて話を今まで一度も聞いた事がない。童貞の幽霊が存在すると仮定した場合、全く目撃談がないなんて事があり得るのだろうか?ウィスキーの氷を指で転がしながら、思考の海へと潜る。

 

例えばアダルトビデオを見てたら不可解なノイズが入り、画面の端に男優以外の男が写り込んでいた。気になって高名な霊媒師に見てもらった所、この世に強い未練を残して死んだ童貞の霊魂だと言われた。彼は生前、上原亜衣の大層なファンであったと。この手に握り占めている白い物体は、恐らく電マであると。そんな話があってもおかしくないのでないだろうか。


ではなぜ目撃談がないのか。シャイなのか?いや、イマイチしっくりこない。例えば、若い女性が夜な夜な枕元に立つ童貞の霊に悩まされるなんて話があってもおかしくないのに。何故、立たないのか。

 

枕元に立たない....。

 

うぅん....。

 

立つ?

立たない?

 

た.....

勃たない?

 

思わず口に漏らした私の肩を彼が掴んできた。それだ!と声を荒げる。なるほど、確かに。童貞故にいざという時に勃たない。よくある話と言えばよくある話だ。勃たないままでは幽霊と言えど人前に出られる筈もない。故に目撃談がなかったのだ。

 

童貞である事を隠している可能性もある。堰を切ったように彼が続ける。なるほど、確かに。俺、童貞ちゃうし。なんて幽霊になってもそんな見栄を張っている可能性、大いにあり得る。

 

長年の疑問にようやく仮説をぶつける事が出来た。彼は満足そうに頷き、乾いた喉を水割りで潤した。グラスにまとわりついていた水泡は、いつの間に消えていた。そんな歌です。聞いてください。Stand a ghost。

 

Stand a ghost / オミコシーズ - YouTube

 

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冷めやらぬ夜の情事を憧れ描く Stand a ghost 。キミの枕元で泣いてる俺をイかせてくれるのは...。

 

もしもこの世に幽霊が存在するのならば、その中には童貞の幽霊も必ず存在する。目には映らなくても、きっとこうして何気ない日常を過ごしている我々のそばで、息を潜めて佇んでいる筈だ。

 

ほら、あなたの後ろにも。

成人男性の書くラブレターは甘酸っぱいを通り越してもはや酸っぱい。

今週のお題「あの人へラブレター」

 

ここ1ヶ月、私は毎週欠かさずにはてなブログのお題に挑戦をし続けてきた。時には無理難題なお題に苦悶し、また憤慨し、何とか頭を捻らせて記事をしたため続けてきた。

 

何がそこまで私を突き動かし続けたのか。理由はただ一つ。「週間はてなブログ」に秀逸な「今週のお題の記事」として紹介され、爆発的なアクセスを記録し、広告収入を得て仕事を辞めたい。楽してお金を稼ぎたい。そんな純粋な思いからだった。

 

それなのに今週のお題ときたら、これは一体何なのだ?ラブレターだと言うではないか。私はこのお題を見た時に絶望した。はてなブログが総力を挙げて、アラサー独身男性である私を潰しにきていると感じた。

 

ラブレターを書けと言われて書ける成人男性がこの世に一体何人いる事だろう。法的にもラブレターを書くのが許されるのは女子中学生位までではなかっただろうか?片想いの相手を思い、面と向かっては伝えられない言葉を手紙にして渡すのがラブレターの文化だが、何よりも大事なのは形容し難い「甘酸っぱさ」であると言える。

 

もう手紙に書いちゃう位に彼の事を思っているのに、面と向かっては気持ちを伝えられない。放課後に彼を呼び出して友達に「ほら!ちゃんと渡しなよ!」なんてキャーキャー背中を押されながらラブレターを渡す。これが甘酸っぱい青春の味だが、このほんのり甘酸っぱい感じは成人男性からは出ない。

 

むしろ女性にも意見を聞きたい。成人男性からラブレターなんて貰いたいか?いや、口で言えよ!オッサンがモジモジしてんじゃねぇよ!ってならないか?仮に成人男性が思いの丈を綴ったラブレターを渡してきたとしたら、それはもう甘酸っぱいを通り越してただ単に酸っぱいだけだ。 と、言う事を私ははてなブログに言いたい。見たいか?成人男性の書くラブレターって?酸っぱいぞ。マジで。

 

まぁ散々文句をつけてみたけど私は今週のお題に対するチャレンジを投げ出したくはない。前置きが長くなったが、人生初のラブレターをしたためる事にした。問題は、誰に対して送れば良いのか。そこだけだった。

 

片思い。そういやしてない。もう随分長い事そんな甘酸っぱい響きとは無縁の酸っぱいだけの生活を送っている。仮にそんな相手がいたとして、一般公開しているブログで思いを伝えるべきでもないし。

 

熟考。熟考につぐ熟考。熟考からの熟考。熟考転じて熟女。熟女と見せかけて熟考。熟考しても熟女しても想い人は浮かんでこない。うーん......。

 

何かないか。溢れる気持ちを手紙に乗せて、勢い余ってラブソングまで歌いきれちゃう位に想っている存在。何かないか。

 

.........。

 

ないか。←

 

いや。

 

もう人じゃなくても良いんじゃないか?

なんて考えにまで至った所で閃く。

 

いた。

 

もう毎日お世話になってるし、大好き過ぎて他には目移り出来ない位に想っている。思い過ぎて歌まで作れる。そんな存在が私にもいた。

 

街のはずれに佇む、弾けちまいそうなグリーン&ホワイトの人気者、ファミリーマートだ。私は筆を執り、ファミリーマートに宛てた恋文をしたためはじめた。

 

Dear ファミマ

こうしてあなたに手紙を出すのは初めてですね。何だか緊張します。

 

あなたとはもうそれなりに長い付き合いなのに、全然私の気持ちに気づいてくれなかったね。毎日通ってたのに!もう!鈍感なんだから!

 

街のはずれに佇む緑と白のあなたの姿を、私はついつい目で追ってしまいます。あたなの傍じゃなきゃホッとできないし、いい気分にもなれません。

 

単刀直入に言います。好きです。初めて会った時から決めていました。あなたを思うと胸が苦しくなって、思いが溢れ過ぎて、夜も眠れません。故に朝も起きれません。

 

私とコンビになってください。そんな歌です。聞いてください。ファミリーマートロックンロール。

 

ファミマロック / オミコシーズ - YouTube

 

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ほらみろ。酸っぱい。

IT社長になれば女優とお付き合いできるらしいのでIT社長になってみた(仮)

石原さとみがSHOWROOMの社長と、剛力彩芽がZOZOTOWNの社長と交際をしているらしい。女優と交際したかったらIT社長になろう!なんてニュースを見た。そんな軽々しく、ヨシ!なろう!って就任できるなら私だってとっくに就任している。 

 

仮に、晴れて私がIT企業の社長に就任したとする。そうしたらまずは社長就任スピーチかなと思う。偉い人って言ったらもう何を差し置いてもスピーチ。スピーチなくして偉い人にはなれない。

 

スピーチするならやはり業界内のトレンドや情勢なんかについて厳しい視点で切り込んでいきたい。社長としての威厳っていうのかな。一目置かれるような独自の視線ってやっぱり大事だと思う。

 

最近ならAI技術の話だと思う。今年はもうほんとAIがね。やばいですよって力説する。なんか人の仕事とかAIに奪われるんじゃないかってね。AIって何の略か知ってるか?って聞いて。いや本当に、AIはやばいよねって話す。

 

あと、今後の事業展開についての話とかしようと思う。女優と付き合いたいだけの私でもね、そこはやっぱ社長としてやるべき事はやらなきゃなって言う責任感があるよ。社員の生活とかね。もうめっちゃ肩に乗ってる訳ですし。最近肩こりが酷いから一回降りて!ホントに!マジな奴だから!なんて喚いたりはできないよね。

 

やっぱりSHOWROOM、ZOZOTOWNとね。部屋とか町で続いてきてるなら次はもう市じゃないかって。市でいこうって。サービス名はもうOMIKOCITYしかない訳なんだよね。このブログが「おみこしの窓」だし。論理的に考えると、やっぱりそこに行き着く感がある。 

 

じゃあ何のサービスを提供するのかって。そこはもう何て言うのかな....まずはイノベーションを起こすんだよね。技術を組み合わせて革新を起こしていく訳ですよ。アレとアレを組み合わせてね。新たなアレを生み出して提供する訳ですよ。我が社はアレを売ってこうって力強く言うね。アレだよアレ。なんか便利な奴。

 

なんかもう薄々気づいてる人もいるかも知れないんだけど、私とてもITに疎いんですよね。はてなブログで記事を書くだけで精いっぱい。家のパソコンとかもうメチャクチャ古いし、最近気づいたんだけど知らない間に新しいウィルス対策ソフトが入ってるの。インストールした記憶ないのに。これもうこいつ自体がウィルスなんじゃね?って疑ってるんだけど消せないんだよね。はーまいったまいった。 

 

ITは確かに生活を便利にする。私も現代人の端くれだし色々お世話になっている。でもあんまり依存し過ぎるのも良くないかなって思う。便利になるのと豊かになるのは違うよね。ここ一番って時はやっぱりデジタルよりアナログに色々できた方が良い訳ですよ。

 

ITが便利だからって頼ってばかりいると、どこかでツケが回ってくると思う。便利過ぎる生活は私達から何か大切なものを奪っていく。何かあった時に、ITがケツ拭いてくれると思ったら大間違いだぞって。iPhoneは便利だけど、iPhoneでケツは拭けない訳ですよ。仮に!仮にね。iPhoneでケツ拭いたら大変なことになるから。

 

人類史上初、尻とsiriの戦の火蓋は切って落とされた。攻めるはiPhoneを携えた織田の軍勢。左右に割れた私の尻は、さながら平成の世に現れた桶狭間だ。

 

今川の本陣控える田楽狭間へ、吹き荒れる風雨の中に織田がiPhoneを手に強襲をしかける。尻からヒョッコリ顔を出した今川の首下に迫るが、織田も無事では済まない。ウンコ飛沫が飛びかう。HEY siri!こいつはこれまでくぐり抜けてきたどんな戦場よりもデンジャーだぜ!とSafariが叫ぶ。しかしiPhoneではやはり拭ききれない。この作戦をアナルインポッシブル。略してAIと人は呼ぶ。

 

どんなに便利な世の中になっても、こんなイノベーションはいらないなと思う。しばらくはIT社長になれなそうなので女優と付き合うのはあきらめます。

 

今日の教訓 : 暑さで脳みその液状化が止まらない。

やりたかった仕事をする為に貞子が実践したたった1つの行動

5月の半ばに辞めていく新入社員が多くいると言う話を小耳に挟んだ。「やりたかった仕事と違った」と言うのが最も多い理由らしい。

 

まあわからんでもない。わからんでもないけど、早々に辞めてしまうのは勿体ないなと私は思う。そもそもやりたい仕事なんてのは与えて貰うものではなくて、自分から取りに行くものだ。その為にまずはどんな仕事にも積極的に取り組み続ける姿勢が大切だと私は思う。

 

今日はそんなお話を貞子を例に考えてみた。そう、リングの貞子だ。

 

リング、着信アリ呪怨。かつてジャパニーズホラーは世界的に最も怖いと評され一世を風靡していた。その頃の貞子はもうひっきりなしの忙しさで、怨霊らしからぬ多忙な日々を過ごしていた。

 

毎日井戸を登ったり降りたりを繰り返し、テレビにも出ていた。と言うかテレビから出ていた。呪いのビデオテープは飛ぶように出回り、日本中が貞子に怯える日々を過ごしていた。

 

この頃の貞子は怨霊としてまさにやりたい仕事をやっている状態であると言える。しかしいつまでもその栄光が続いた訳ではない。彼女は時代の流れについていけず、取り残されてしまった。

 

リングの怖さは生活の身近にある物を媒体に、ストーリーを展開させていくところにあると思う。しかし日々、時代は変わっていく。ビデオデッキなんて家にない。そもそもビデオテープなんて見た事もない。呪いのBlu-rayとかはないの?そんな若者達の心無い言葉が貞子をジャパニーズホラー業界から追いやった。

 

貞子には呪いのビデオテープしかなかった。もう井戸の中で涙目だ。どうやってビデオからBlu-rayにダビングするのか、貞子には皆目検討もつかなかった。ファイナライズのやり方がわからない....そんな弱音を井戸から漏らす日々が続いた。

 

貞子は享年20歳だが、かれこれずっと井戸の中にいたから流行には疎かった。渋谷の若者がナイトプールでインスタ映えする写真撮ってる間も、貞子は井戸にナウしていたからだ。呪いのビデオが再生されず、仕事がなくなった。大量生産した呪いのビデオテープは、すっかり井戸の底で在庫になってしまっていた。

 

そんな貞子も一念発起して流行に乗ろうした事がある。映画「貞子 3D」だ。都内の道路には巨大な貞子像を乗せた宣伝カーが走り回った。再び日本に貞子ブームが到来するかと思われたが、そうはいかなかった。

 

すぐに3Dは過去のものとなり、世代は「4D」へと移ろう。現代に至っては「VR」や「AR」の時代に突入している。もはや呪いのビデオテープしか持たない貞子に打つ手はなくなった。

 

その後に久しぶりにきた映画のオファーはリングシリーズの新作ではなく「貞子 VS 伽椰子」だった。まさかの怨霊同士のキャットファイト。貞子と伽椰子が押し合うへしあう。

 

貞子は絶望した。かつてはジャパニーズホラーの申し子と呼ばれた自分が、キャットファイトに出る日が来るとは思ってもいなかった。

 

しかし貞子はもはや仕事を選べる立場ではなかった。その後は野球の始球式に出たり、グラビアに挑戦したり、パチスロ機になったりと、もはや怨霊としての本分を全く真っ当できない仕事が増えた。

 

この頃の貞子はもう色々やばい。どの位ヤバいかってのはもう見てもらった方が早いので写真を紹介する。

 

まずは貞子3Dが公開された頃に出た野球の始球式での写真がこちらだ。

 

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凄く良いフォームだ。この始球式で貞子はなんと103キロの速球をキャッチャーミットに叩き込んだ。本人曰く「女子リーグで練習してきた」との事だった。※公式のコメント

 

この後に「貞子 VS  伽椰子」が上映された際にも始球式で貞子 VS  伽椰子の野球対決も公開された。

 

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貞子の手から放たれた豪速球。渾身の魔球だ。

 

しかし伽椰子も負けじと豪快なフルスイング。ボールの真芯を捉えて三遊間を抜けるクリーンヒットをおみまいする。

 

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そして倒れこんだ母 伽椰子に代わり一塁へと走り出す息子の俊雄。

 

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カオス過ぎる。体を張りすぎだ。みんな仕事を選ばないにも程がある。

 

貞子のグラビアもインパクトが凄かった。私は思いがけぬ貞子の活動に驚いた。しかも何故か恋愛をテーマにしたグラビアだったのだ。

 

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もうツッコミ所が多過ぎて言葉も出てこない。貞子と渋谷のスクランブル交差点で出会うのは無理がある。その白いワンピどこで買ったの?可愛いね!なんてナンパでもしたのか?恐ろし過ぎて本誌は読んでいない。

 

パチスロになった時の宣伝写真では更に際どい貞子が堪能できる。出るところは、出る貞子。怨霊の身でありながらついにはセクシーな谷間まで披露した。抜群のプロポーションは、今でも毎日欠かさずに井戸を登り降りしてエクササイズに励んでいる証拠だ。

 

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多方面の活動が増えた貞子だったが、実はリングの最新作がハリウッドで映画化され、2018年1月に公開されていた。今度の貞子はメールに添付された動画を開くと呪われるらしい。ついに貞子はビデオテープの枠を超え、インターネットに流出したのだ。

 

タイトルは「ザ・リング / リバース」。

 

貞子は見事に舞い戻った。一度はホラーの第一線から離れ、苦悩しながらも様々な挑戦をし続けた。野球もやった。グラビアもやった。谷間だって見せた。怨霊として本来やりたかった仕事ではない筈だ。しかし貞子は決して諦めなかった。その姿勢が、ついには自らの力でやりたかった仕事を勝ち取ったのだ。

 

結びになるが、この仕事を選ばない貞子の姿勢こそ若手のビジネスマンが手本にすべき姿勢だと私は思う。

やりたかった仕事と違った。こんな仕事がやりたかった訳ではない。思わずそう口にしてしまう気持ちは、サラリーマンである私にも痛いほどわかる。

だけれど冒頭にも言った通り、やりたい仕事は与えて貰うものではなく、自分から取りに行くものだ。

その為に大切なのは仕事を選ぶ事ではなく、まずはどんな仕事にも積極的に取り組む姿勢が大切だと私は思う。そして継続する事だ。呪いのビデオを見たら貞子が必ず来るように、継続していればチャンスも必ず来る。きっと来る。

2年ぶりにポケモンGOをやり始めてみた

最近、世間でポケモンGOブームが密かに再熱しているらしい。そう言えばこのところ、街中でスマフォを振り回しながら必死にフリックしている人を見かけるなぁと思い出す。

 

気付けばポケモンGOもサービス開始から丸2年を迎えるとの事だ。もうそんなに経ったのかと驚くと同時に、久しぶりにやりたくなって昨晩ダウンロードしてしまった。

 

2年前の私はポケモンGOを配信と同時にダウンロードし、猛烈にどハマりした。家の近所を練り歩き、ポケモンの乱獲をひたすらに繰り返した。乱獲したポケモンを博士に送りつけ、飴に変換すると言う鬼畜の所業に明け暮れていた。

 

2週間ほど遊んで、家の真裏にあったジムのリーダーに就任した辺りで急速に飽きてやめた。家の周りにはコラッタしかいなかったのも辛かった。コラッタポケモンと言うよりもはやネズミに近いと思う。と言うかネズミにしか見えない。あれはネズミだ。

 

ネズミを捕まえたくて近所を練り歩いている訳ではなかった。もっと他の人が手に入れてないようなポケモンを手に入れて、Facebookとかで見せびらかしたかった。私の自己顕示欲はコラッタでは満たされなかったのだ。

 

そんな私の気持ちとは裏腹に、家の周りはコラッタで溢れていた。コラッタ以外のポケモンは死滅してしまったんじゃないかと疑いたくなる程だった。来る日も来る日もコラッタを捕まえては飴に変換し、ラッタに進化させる日々を繰り返した。

 

何処かの国で囚人に穴を掘らせては埋めさせると言う、成果のない単純労働を強いる拷問があったのを思い出す。コラッタを捕まえては飴に変換し、ラッタに進化させると言う行為を繰り返す事はこの拷問に等しかった。コラッタの捕まえすぎで鬱になり、私は泣く泣くポケモンGOを引退した。

 

そんな苦い思い出のあるポケモンGOだが、当時は150種しか出現しなかったポケモンも現在は約380種にまで増えているらしい。金銀世代までしか本家のゲームをプレイしていない私には未知のポケモンも多く、早速家の周辺を練り歩いてきた。

 

しばらく歩いて見ると、マジで知らないポケモンばかりになっている事に驚く。近くにどの様なポケモンがいるのかがシルエットで表示されるのだが、マジで何なのかわからない。

 

恐ろしいことにうちの周りにはいま、この熊みたいな謎のポケモンが徘徊している。こいつが何なのかわかる人は教えてほしい。

 

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気配はあるのだけれど、未だ遭遇しない。ちょっと怖い。知らない間に私はこんな未知の熊的な生命体に囲まれて生活していたのか。

 

そんな調子で近所を練り歩いているとあることに気付く。コラッタがいない。あんなに大繁殖していたコラッタに全く遭遇しないのだ。

 

代わりにこの妙なアザラシ的ポケモンが大量発生している。タマザラシと言うらしい。

 

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最初のうちこそ、初めてお目にかかるポケモンにテンションが上がったが、慣れてしまえばなんて事はない。歩けども歩けども、このタマザラシに恐ろしい頻度で遭遇する。うちの近所はタマザラシまみれだった。

 

タマザラシポケモンと言うよりもはやアザラシに近いと思う。と言うかアザラシにしか見えない。これは丸いアザラシだ。

 

アザラシを捕まえたくて近所を練り歩いている訳ではなかった。もっと他の人が手に入れてないようなポケモンを手に入れて、ツイッターとかで拡散されたかった。私の自己顕示欲はタマザラシでは満たされないのだ。

 

そんな私の気持ちとは裏腹に、家の周りはタマザラシで溢れていた。電柱の陰に、コンビニの駐車場に、民家の玄関に、至る所にタマザラシが存在している。タマザラシ以外のポケモンは死滅してしまったんじゃないかと疑いたくなる程だった。タマザラシパンデミックだ。


30分程練り歩いたが、タマザラシの捕まえすぎで早くも鬱になりそうだった。泣く泣く自宅に帰宅するとポケモンGOを起動したままにしていたスマフォが震える。ポケモン出現の合図だ。

 

画面を確認すると主人公に重なるように何かのポケモンが出現していた。タマザラシではない。ようやく来た。慌ててポケモンをタップする。

 

コラッタだった。私はモンスターボールではなく、スマフォをソファーにぶん投げた。ポケモンGOは私にはまだ早過ぎたのかもしれない。

99記事目に突入したので最近のオススメ記事まとめとく

早いもので私のブログがついに99記事目を迎えました(´⊙ω⊙`)

 

実は「私の」ってのは語弊があって、一応このブログは「オミコシーズ」って言う私が所属しているバンドのブログになっております。

 

私が専任で更新してるので、勝手に私物化してるだけなんです。バンドのこと書けよ!とメンバーに怒られながら、日々の生活で思った事をアレコレ書いております。

 

そんな弊「おみこしの窓」ブログもついに連載99回目を迎えるにあたりました!これは非常にめでたい。祝ってくれる人はいないけど。頑張ったよ自分。

 

くだらない記事ばかり書いてるのに最近ついに1ヶ月6000閲覧に達しました。日に200人もこんなくだらないブログを読んでくれてると思うとなんか興奮してきます。たまには誰かの役に立つ情報発信とかしたいね。うん。なんも思いつかないけど。

 

今回はせっかくなのでこれまでの記事で人気、好評だった記事をいくつかピックアップして紹介しようかなと思います✌︎('ω'✌︎ )ぜひご覧頂けると幸いです!

 

ドラえもんの世界で起きてそうなニュースまとめ

 

相次ぐタケコプターの落下事故。22世紀で起きてそうなニュースまとめてみた。 - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

22世紀のドラえもんの世界で起きてそうな架空のニュースを捏造した回です。こう言う100%妄想だけで書く話って書いてて楽しいです。

 

ポルノグラフィティの歌詞に関する考察

 

ポルノグラフィティのアゲハ蝶が1番のサビでマジでアゲハ蝶の話しかしてない事に気づいた - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

地元の友達から好評頂いた記事です。

最近改めて聞いてて思った事をいろいろぶちまけてみました。

 

明治エッセル スーパーカップの進化を想像した回

 

スーパーカップのまだ後二回変身を残してる感に痺れる - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

「これはもはや純文学だ」と言う謎の評価を頂いた回です。本当に純文学を書いている人になんだか申し訳ない。明治エッセルスーパーカップとお酒を飲みに行きました。

 

iPhone Xのレビュー ←

 

iPhone Xが僕にはややオーバーテクノロジーになりつつある - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

読者がちょっと増えた回でした。iPhone Xに関する世間の関心にあやかってしまったのかもしれません。ちなみにiPhone Xの話はほとんどしてません。

 

牛丼に対する愛を綴った回

 

牛丼に届け - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

少女漫画ばかり読んでいた時に書いた牛丼との純愛を綴った回です。ベッドシーン有り。

 

GW明けの憂鬱さをまとめた回

 

http://theomikoshis.hatenablog.com/entry/2018/05/08/100429

 

「この記事を見て涙が出ました」と言うこれまた謎な評価を頂いた回です。自分で言うのも何だけど泣く要素はない。感受性の強い人には何かを感じ取れるのかもしれんね。

 

母ちゃんの飯が世界で一番美味いって話

 

母ちゃんの飯が世界で一番美味い理由 - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

ここ最近だと一番まともに書けている記事です。ジーンとしたなんて感想も頂きました。

 

SHISHAMOはブスだから売れたって話をした回

 

SHISHAMOってブスじゃないんだ本当は - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

古い記事だと、この回は結構反響がありました。今とは結構文体が違くてちょっと新鮮。書いてる事はめちゃくちゃ失礼。

 

バンドマンなら共感してくれそうな奴

 

練習しないでスタジオに入る時の言い訳 5選 - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

この記事は音楽系WEBマガジン「スタジオラグへおこしやす」に寄稿させて頂いた記事です。編集長さんからぜひ載せたいと連絡頂いた時はめちゃくちゃ驚愕したのを覚えてます。そして一時期ツイッターで少し拡散されてた。一旦日本で何が起きていたのか...

 

↓スタジオラグのはこちらから↓

https://www.studiorag.com/blog/fushimiten/studio-can-not-go-excuse?disp=more

 

おまけ 記念すべき第1回目の記事

 

初めて買うのにおすすめなベースエフェクター特集!(初心者向け) - おみこしの窓 〜バンドのあれこれ〜

 

今見るとビッッッックリするくらいしっかり音楽の話をしている。こんな時期もあった。たまにはこう言うのもちゃんと書きたい。

 

結びに

ちょびっとだけオミコシーズの話もさせて貰うと、2018年度はレコーディングと音源配信を主に活動をしております✌︎('ω'✌︎ )

 

オミコシーズの楽曲は最近の流行を全力で逆行しております。オシャレでロキノンな感じじゃないです。歌謡曲をベースにジャズとかロカビリーとかラテンとかを組み合わせた曲作りをしております。

 

↓音源はこちら↓

オミコシーズ(omikoshi_s)のEggsページ|インディーズバンド音楽配信サイトEggs

 

曲は主にボーカルのトールとドラムのヒトシで作っております。彼等はモータウン生まれモータウン育ち、モータウンの奴は大体友達のそんな生粋の音楽人です。

 

ミックス・マスタリングはギターのケンがやってくれてます。彼は凄腕のサウンドエンジニアです。普段は卑猥な言葉しか口に出来ないのが玉に瑕です。

 

そして残った私がブログ書いたりベース弾いたりしています。音楽の事は正直よくわかりません。ベース弾いてる暇があったらお酒飲んでたいです。←クズい

 

そんな我らオミコシーズはライブだとお神輿を担いでわっしょいわっしょいと会場を練り歩き盛り上げます✌︎('ω'✌︎ )

 

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ダンボール製の手作りお神輿です。今年は夏頃に千葉と東京でライブをやる予定もあるので良かったら遊びに来てくださいヽ(・∀・)

 

ちなみに記念すべき100回目の記事は「チンチンは何故でかい方が良いのか」を書いてみようか悩んでおります。本日は以上です。